2008.10.08 Wednesday

印刷開始

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    雨のぱらつくなか家を出る。
    早めに目が覚めてしまったこともあり、4時間少々の睡眠。

    印刷所につくと組み付けの最中。

    組み付け

    「こういう紙に印刷するのは緊張するんだよな」とにこやかに職人さん。
    「頼りにしてます」と僕。

    面付け後に印圧・インクの濃さについてこちらの要望を伝え、調整してもらう。
    2台の刷り上がりを見届けてあとは任せて帰宅。
    紙の表情とも相俟ってシャープでいい刷り上がりになっているとおもう。

    刷り上がり

    ところがところがここでこちらに痛恨のミス。
    間違った指示を一部してしまったことに帰ってから気づく。
    他に影響のないところなのが不幸中の幸いか。
    明日朝一で駆け込まなければ。
    2008.07.01 Tuesday

    刷り開始

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      7月1日、一年の後半のはじまり。
      通勤、通学する人たちに混じって駅に向かう。
      お〜い、梅雨はどこ行った?という天気である。

      『堕落は林檎に始まって』の印刷の刷り出しに立ち会うのが今日の主な目的。
      社長さんとも職人さんとも割と気が合っているので(こちらが勝手におもっているだけかもしれないが)、「もうちょっと圧かけて」「もうちょっと濃く」「もうちょっと絞って、圧をあとほんのちょっとだけ上げて」と気楽にこちらの好みを言えるのが何より。

      面付け

      終始にこやかに事が運ぶのはありがたい。
      これだけでも充分プラスαである。

      2008.06.27 Friday

      印刷所にて

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        昨日は肌寒かったのに、今日はそこそこ暑い。
        そのうえ今年の梅雨は降るときと降らないときがはっきり分かれているような気がする。
        そんなことをおもいながら駅に向かう。

        印刷所の事務室で念校に目を通していると、文選室のほうから職人さんたちの話し声が聞こえてきた。
        時計をみると3時過ぎ。
        ちょうど休憩の時間である。
        「晴れてきたなー。もう梅雨は明けたのか?」
        「いいやー、まだだろー」
        「そうかー、明けたんとちがうか?」

        年配の職人さんたちの刻む声のテンポが心地よい。
        僕の座った椅子の斜め後ろにはこれまた高齢の三毛猫が前足をそろえて寝そべっている。
        振り返ると「ニャー」と応えてくれるので、ときどきそうしながら校正を終える。

        ケヤキや公孫樹の大樹を仰ぎ見て、そしてその向こうに広がる空を見ながら駅に向かう。
        梅雨は明けたのか?
        まだだろー。
        明けたんとちがうか?
        2008.05.15 Thursday

        いろいろと

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          自分の力って分かっているはずなのに、いつの間にか勘違いしてしまうものですね。
          勘違いしているうちはまだいいのですが、それに気づかされたときがダメです。
          そんなときにも仕事があるというのはしんどいけど、つっかえ棒にはなってくれますね。

          仕事は、いつもながら印刷がネックです。
          拘らなければ簡単なんですが。
          拘るといってもひと昔まえならばごくごく普通のことだったのに。
          でも昔のものだけを考えていても埒があきませんので、いろいろ方策は思い巡らしています。
          編集やレイアウトや紙や、とにかくすべてが影響を受けますのでいくつもシュミレートしながら。
          でも結局それ用のものを購入して実際に使ってみないと可能なのかどうなのか判然としません。

          設備投資かって?
          お金の問題もありますが、スペースが……。
          これを乗り越えるには暴走するしかありませんねぇ。
          2007.12.03 Monday

          活版印刷に立ち合う

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            朝6時半に家を出て、久しぶりに通勤の人の流れに入る。
            高田馬場で乗り換えるとき、改札に向かう人の足が一斉にタッタッタッタと足早になったことに妙な感動を覚えた。
            朝が動いている。

            さて今日から『かあさん』(峰岸了子 著)の印刷が始まる。
            ややこしいやり方をお願いしていることもあり、その確認と指示、そして刷り上りのイメージを具体的に伝えることが主な目的。

            組み付け中

            ときおり冗談を交えながら和やかに組み付けが始まった。
            オフセット印刷に比べると活版は実に手間のかかる印刷方式であることを改めて実感する。
            印刷中は片時も目が放せないし、ムラ取りは大変だし……。
            でも今日の刷り出しをみて、ちゃんとした活版はやはり魅力的だと再認識した。

            是非活版で本をつくりたいという人があれば、いままで以上にこちらもがんばって本をつくろうと気持ちを新たにした日であった。
            2007.09.15 Saturday

            打ちかけ

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              午前中、印刷所から見積もりが届く。

              残り少ない活版印刷だからしょうがない面はあるが、ここまで高いとは予想できなかった。
              いままでお付き合いがあるわけではないので多少高めに見積もられることは予想していたが、それを遥かに越えて凌駕していた(日本語も怪しくなってしまう)。
              職人さんの手間ひまと産業としての現状を考えると、いまの日本のなかでこれが法外な見積りではないことは充分理解しているつもりだが、それにしても見積書を見たときは目が点になった。

              いま受けている仕事についてはもうこれで進めるしかないにしても、この先はよほど活版に価値を見出してくれる人のものしか活版で刷るなんてことはできないだろうなぁ。
              価格的には折り合いのつく印刷所も二つほどあるにはあるが、質を見るととても仕事を頼む気にはなれないしね。

              いままで業者に対して「まけて〜」と相談を持ちかけたことはないが、果たして相談の余地はあるだろうか。
              いずれにしても連休明けまでは打つ手がない。
              打ちかけの棋士の気分ってこんなふうだろうか。
              落ち着かない。
              2007.05.20 Sunday

              活版印刷の温もり!?

              0
                最近活版印刷が話題になっている。

                絶滅寸前の活版印刷が復活! という明るい話題ではもちろんない。

                オフセット印刷という味も素っ気もない印刷に対して、“温もり”というキーワードでデザイナーを中心に若い人たちの注目が集まり(それだって産業になるほどの数ではないが)、いくつかのワークショップが行なわれているらしい。
                そのワークショップで扱われるのは名刺やグリーティングカードという、言葉は悪いが業界で言うところのいわゆる“端物”であり、それゆえ敷居も低い。

                どんな注目のされかたであっても、わずかに残った活字屋さんの生活の足しになるのならともおもうし、僕もたまに鉛活字が必要になるので(活字がなくなったら別の方法を取るまでだが)できるだけ鉛活字が生き延びることに寄与するのなら、ともおもう。

                鉛活字

                おもうが、首を傾げてもいる。


                メディアで活版印刷を紹介する場合次のような言い方がよくされる。

                 活版印刷は紙に微妙な凹凸ができる
                 インクが滲んだりかすれたりズレたりするが、それがオフセットにはない温もりである
                 目にやさしい

                この言い方が間違っているかというと間違ってはいないが、正しくもない。
                特に気になるのが2番目である。
                上質の活版印刷は、「インクが滲んだりかすれたりズレたり」はしない。
                少なくとも一般の人が見て「滲んでいる、かすれている、ズレている」と認識することはまずない。

                例えば、100ページ、200ページ、300ページといったページ物のなかでたまたま何箇所かインクの付きが悪くかすれるということはあるにせよ、それは活版の魅力でもなんでもない。
                「ほら、ここがかすれているでしょ、これが活版の魅力です」という職人がいたら、向上心のない職人か、ユーモアのある職人か、どちらかである。

                オフセットに比べ、技術と気働きと注意深さと向上心がないと活版印刷は確かにむずかしい。
                職人の意気込みひとつで、活版印刷の質は良くも悪くもなるし、その振れ幅はものすごく大きい。
                オフセット印刷しか知らない人や意識して活版印刷に接したことのない人には想像できないほど大きいのである。
                「オフセットにはない温もり」があるとしたら、それは職人の意気込みということであり、「滲んだりかすれたりズレたりする」ことでは決してない。


                少なくとも活版に接した経験のない人、浅い人は情報誌の紹介記事は鵜呑みにしないことだ。
                2006.10.18 Wednesday

                活版印刷所に出かけた

                0
                  活字佐藤麻里さんという方から教えていただいていたうちのひとつ、都内の某活版印刷所に出かけた。
                  結論から言うと選択肢がひとつ消えた。
                  現在あと二つの活版印刷所の存在を把握しているが(都内のN印刷所やS印刷所ではない)、現状を知るのが正直怖くもある。
                  設備面だけで判断すると某地方の印刷所が期待が持てそうだが、どうだろう。
                  いま現在祈るような気持ちである。

                  その佐藤さんが今日タイミングよく上京(話を聞くと僕と同郷であった)されていたので、僕がつくった本を見てもらいながら話をする。
                  ところで佐藤さんという方はまだお若く(大学を出られて数年)、活版に興味を持たれてからもわずかの月日しか経っていないのに、造形物を見る目の確かさと行動力に正直僕は舌を巻いている。
                  はじめて僕のところに連絡をくれた後、いろいろな印刷所にコンタクトを取るまでが実に早かったので、押し出しの強いタイプを想像していたが、見た目はむしろ逆でスラリとした可愛らしい雰囲気の人であった。
                  活版云々はともかくとしても、こういう若い人がいるという事実は驚きであるし、励ましにもなった。

                  よほど恵まれた人は別として、大抵の人は食べるために働いている。
                  印刷、特に活版印刷という現場は昔も今も大変である。
                  それを分かったうえで言うのだが、食べるためプラスアルファがないと人も仕事も続かないし、良いものはできない。
                  ひいては自分の首を絞めることにもなる。

                  さてこの先、どうするか。
                  あればあったで、なければないでそれなりに工夫してやっていく水仁舎のスタンスには変わりはない。
                  佐藤さん、お互いがんばりましょう!
                  2006.02.21 Tuesday

                  呼び込み

                  0
                    多色刷りのページものというのは久しく手掛けていないので、更さんの仕事をきっかけにいろいろ調べてみた。
                    僕自身はパソコン(=デジタル)に詳しくないので印刷との連動にいまひとつ弱いのであるが、流れそのものは別にどうということはない。
                    そうかカラーもCTPがあるのか、と出版に関わっていながらいまごろ気づくが、世の流れとは異なるところを漂っている水仁舎ならではである。

                    半日ネットでいろいろな印刷所のHPを見てみたが、なんだかひと昔まえのキャバレーの広告を見ているような錯覚を覚えた。
                    「早いよ」
                    「安いよ」

                    もっともグーテンベルクだって発想は同じだったんだろう、とおもう。

                    まあ、ひとはひと、自分は自分である。
                    2005.09.06 Tuesday

                    次の一手

                    0
                      CGが導入されてから映画は格段におもしろみを失った、生命力をなくした。画面は驚くほどクリアーになったけれど。
                      レコードからCDに代わったときも音はきれいになった。レコードをかけたときのあの、ぶつぶつという雑音。あれは本当に雑音(=不要)だったのだろうか。

                      世の中のものはみんなきれいになっていく。そうしなければいけないかのように。でもなんだかつまらない。不気味ですらある。
                      きれいになっていくことに疑いを持たないことと、ちょっとした操作を覚えればほとんど誰がやってもある枠内に収まってしまう均質さが、僕にこんなふうに感じさせるのだろうか。

                      本の世界も例外ではない。
                      まだあったのかと言われそうだが、活版もほんとにもうそろそろ終わるので(質を問わなければ別だが)、水仁舎としては次の一手を本気で考えなければいけない。
                      以下は個人的な覚書である。

                      オフセットにするというのが自然の成り行きだが、できればオフはしたくない(条件によってはそうすることもあるだろうけれど)。
                      あまり依怙地になってもいけないのだが、オフが似合う場合もあるのでその場合は素直にそうしよう。
                      オフにするにしても印刷時の変則技があるが(僕の頭のなかにだが)、一度試しにやってみたい。そうすると印刷にわずかな揺らぎが出るはずだ。そうするとオフのあの「のっぺり」とした印象に多少なりとも変化がある、とおもう、のだが。

                      プリンタを使う。プリンタの耐久性と印刷スピードが一番の問題だが、レーザーとインクジェット……。インクジェットの方がおもしろみのある本になる、かな。それに箔押しを組み合せて。懐かしい印象の本をつくることができる可能性がある。

                      箔押しで本文すべてを。これはコストと手間暇が尋常じゃないので、よほどの理解がないとできないが、やっただけのことはあるという本になるのではないだろうか。採算を無視した(笑)企画の本向き。

                      その他にも思いつくやり方はあるが、病み上がりのため、ここまで。
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