2004.09.01 Wednesday
特装本
水仁舎の核にあるのは革装の特装本であるが、そればかりを造っているわけではない。が、どうもこちらの話を聞いたり、造った本を見たりした人は、「水仁舎は革の凝った本を造っている」という印象になるらしい。
どんな印象を持たれようと構わないのだが、繰り返して言うと、革の本だけを造っているわけではない。
が、地続きの本を造っている、つもりではある。
どんな印象を持たれようと構わないのだが、繰り返して言うと、革の本だけを造っているわけではない。
が、地続きの本を造っている、つもりではある。
2004.09.02 Thursday
活版印刷がなくなったときのために
Yさんから仕事をいただく。といっても実際の作業に取り掛かるのはちょっと先だが。
本来なら活版印刷で本文を刷りたいのだが、今回はあえてそうしない。
というのは、今回つくる本は以前(12年前)出版社勤めのときに編集・デザインをした本のリメーク。
よってあまりをお金をかけずにつくりましょう、と提案した次第。うーん、なんと商売っ気のない提案。
それで以前から考えていた方法で本文をやってみようと、ちょっと実験、の気分。
これは活版印刷がなくなったときのために考えていた方法のうちのひとつ。
本来なら活版印刷で本文を刷りたいのだが、今回はあえてそうしない。
というのは、今回つくる本は以前(12年前)出版社勤めのときに編集・デザインをした本のリメーク。
よってあまりをお金をかけずにつくりましょう、と提案した次第。うーん、なんと商売っ気のない提案。
それで以前から考えていた方法で本文をやってみようと、ちょっと実験、の気分。
これは活版印刷がなくなったときのために考えていた方法のうちのひとつ。
2004.09.03 Friday
不注意
うーん、調子よく進んでいたのに。
三つ作った版のうちひとつに不備があった。一版目、二版目の箔押しを終えて、勢いづいたところで一挙に三版目となるはずだったのに。文字が1ミリ強左にずれたまま、版にしてしまった。これはこちらのまったくの不注意によるミス。
直前に気づいたのが不幸中の幸い、か。
月曜日に作り直してもらおう。
それまでは昨日のYさんの本の下準備の下準備をしておこう。
やることはとにかくいっぱいある。
が、今日はもう閉店。
三つ作った版のうちひとつに不備があった。一版目、二版目の箔押しを終えて、勢いづいたところで一挙に三版目となるはずだったのに。文字が1ミリ強左にずれたまま、版にしてしまった。これはこちらのまったくの不注意によるミス。
直前に気づいたのが不幸中の幸い、か。
月曜日に作り直してもらおう。
それまでは昨日のYさんの本の下準備の下準備をしておこう。
やることはとにかくいっぱいある。
が、今日はもう閉店。
2004.09.04 Saturday
紙の切り口
水仁舎の仮綴じ本は、現在のところ、フランス装もしくは三方チリ付の表紙、どちらかになっている。
三方チリ付の表紙の場合、紙の切り口にも気をつけなければならない。
切り口によって本の表情はまったく変わってしまうのである。
どのような切り口がいいというのではない。その本、その本に合った切り口というのが確実にあるのである。
この一年ほどのあいだに造った本のなかで、『浅い眠り』(柿沼徹)と『燦燦』(竹内敏喜)という二冊の詩集がある。どちらも三方チリ付の本なのであるが、紙の切り口は異なる。
気がつかなければなんということもないが、一旦気づくと、紙の切り口の違いは意外に大きい。
三方チリ付の表紙の場合、紙の切り口にも気をつけなければならない。
切り口によって本の表情はまったく変わってしまうのである。
どのような切り口がいいというのではない。その本、その本に合った切り口というのが確実にあるのである。
この一年ほどのあいだに造った本のなかで、『浅い眠り』(柿沼徹)と『燦燦』(竹内敏喜)という二冊の詩集がある。どちらも三方チリ付の本なのであるが、紙の切り口は異なる。
気がつかなければなんということもないが、一旦気づくと、紙の切り口の違いは意外に大きい。
2004.09.05 Sunday
企画の本
そろそろ次の企画の本をなんとかしなければならない。
エッチング集、ラジオドラマの脚本、詩集、詩集と進んできた水仁舎企画の本を購入していただいた方から、「そろそろ次、出ますか」というお便りを頂いたりすると、うれしい半面、正直、プレッシャーも感じる。
去年、あるところまで進んだ企画物があったのだが、ちょっと問題があって、中止にした。
いまある方にお願いをしているのだが、なかなかOKの返事がもらえない。
「オモテにできるだけ出たくないのです」と、その人。
そういう方だからこそ、お願いしたいのだ。
時間をかけて交渉していこう。
エッチング集、ラジオドラマの脚本、詩集、詩集と進んできた水仁舎企画の本を購入していただいた方から、「そろそろ次、出ますか」というお便りを頂いたりすると、うれしい半面、正直、プレッシャーも感じる。
去年、あるところまで進んだ企画物があったのだが、ちょっと問題があって、中止にした。
いまある方にお願いをしているのだが、なかなかOKの返事がもらえない。
「オモテにできるだけ出たくないのです」と、その人。
そういう方だからこそ、お願いしたいのだ。
時間をかけて交渉していこう。
2004.09.06 Monday
水仁舎の本造り―企画
昨日の記事にコメントを寄せていただいた方、ありがとうございます。
いま現在具体的には書けませんが、基本的な考え方のみ書いておきます。これは今回の、というよりは水仁舎の企画全般に言えることです(全般といえるほどの数はありませんが)。
いま現在具体的には書けませんが、基本的な考え方のみ書いておきます。これは今回の、というよりは水仁舎の企画全般に言えることです(全般といえるほどの数はありませんが)。
2004.09.07 Tuesday
どこから本になるのか
その昔、大学の授業で、「どこからテクストは始まるのか?」という問題を出されたことがある。
それにならって「どこから本になるのか?」という問いを自分に向けて発してみる。もうすこしわかりやすく書くと「どうすれば本になるのか?」ということである。
それにならって「どこから本になるのか?」という問いを自分に向けて発してみる。もうすこしわかりやすく書くと「どうすれば本になるのか?」ということである。
2004.09.08 Wednesday
ラジオ
以前はそんな習慣、まったくなかったのだが、最近よくラジオを聴きながら仕事をしている。FMフジの永井康之さん(月・火)と西本淑子さん(水・木)がお気に入りで、このふたりのトークを聴きながら仕事をしていると、リズムよく仕事ができる。
タイプのちがう二人だが、耳を傾けていると体から余分な力がすっと抜けてゆくようで、この二人の語りで、大げさにいえば、救われたと感じた人も多いのではないだろうか。
ラジオといえばその昔、オールナイトニッポンという深夜放送があったが(過去形?現在形?)、その前あたりで、オリベッティタイプライター提供(?)の怪人二十面相かなんかの朗読(?)があったように記憶しているが、数回した聴いたことはないが、あの番組のドキドキする淫靡な雰囲気は忘れられない。
タイプのちがう二人だが、耳を傾けていると体から余分な力がすっと抜けてゆくようで、この二人の語りで、大げさにいえば、救われたと感じた人も多いのではないだろうか。
ラジオといえばその昔、オールナイトニッポンという深夜放送があったが(過去形?現在形?)、その前あたりで、オリベッティタイプライター提供(?)の怪人二十面相かなんかの朗読(?)があったように記憶しているが、数回した聴いたことはないが、あの番組のドキドキする淫靡な雰囲気は忘れられない。
2004.09.09 Thursday
野球
まったくと言っていいほど野球には興味がない。1リーグになろうがどうなろうがどうでもいい。プロ野球そのものがなくなってしまっても個人的にはなんの問題もない。
それは経済の観点からは大問題で……というのなら、どうだろう、草野球チームや少年野球チームや甲子園をめざす高校生など、あらゆるチームの参加を認めて、いっそ100リーグほどの大所帯にしてみては。
オリンピックもプロとアマの両者が参加するのだから、プロ野球なんて堅いこといわず、みんなでわいわいがやがや、楽しそうではないか。
オーナー会議で誰かひとりくらいこんな提案をするひとがいれば楽しいのに!
それは経済の観点からは大問題で……というのなら、どうだろう、草野球チームや少年野球チームや甲子園をめざす高校生など、あらゆるチームの参加を認めて、いっそ100リーグほどの大所帯にしてみては。
オリンピックもプロとアマの両者が参加するのだから、プロ野球なんて堅いこといわず、みんなでわいわいがやがや、楽しそうではないか。
オーナー会議で誰かひとりくらいこんな提案をするひとがいれば楽しいのに!
2004.09.10 Friday
旅
今日はまったく調子があがらない。
夏の疲れか、仕事の疲れか、あくびばかりしている。自転車に乗って軽く運動しようかな、と考えていたら、いつの間にか外は暗くなっている。ほどなくして雨となる。
カサを持っていない人が家のまえを斜めになって走り去っていくのが眼にとまった。
と、同時に雨脚が一挙にはげしくなった。
こんな光景を眼にすると旅心がわいてくる。ここしばらく泊まりのツーリングから遠ざかっているから余計だ。
秋の東頸城、ひさしぶりに輪行して行ってみようか。
夏の疲れか、仕事の疲れか、あくびばかりしている。自転車に乗って軽く運動しようかな、と考えていたら、いつの間にか外は暗くなっている。ほどなくして雨となる。
カサを持っていない人が家のまえを斜めになって走り去っていくのが眼にとまった。
と、同時に雨脚が一挙にはげしくなった。
こんな光景を眼にすると旅心がわいてくる。ここしばらく泊まりのツーリングから遠ざかっているから余計だ。
秋の東頸城、ひさしぶりに輪行して行ってみようか。
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- 活版印刷がなくなったときのために (09/02)
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