2004.11.01 Monday
本の個展
個展をしないのですか? 話のなかでそんなふうな質問をたまにされる。
したほうがいいのかもしれない。でもいまはそのつもりはない。
今日も某ギャラリーを薦められた。
したほうがいいのかもしれない。でもいまはそのつもりはない。
今日も某ギャラリーを薦められた。
2004.11.02 Tuesday
もや
朝、スクリーンを上げると、朝靄が立ち込めていた。
靄のなかに樹々が見え隠れし、遠景の建物はその輪郭さえ摑むのがむずかしい。
朝の忙しい時間だからゆっくり愉しむわけにはいかなかったが、それでもなんだか得をした気分。
早起きは三文の得、という金銭になぞらえた“ことわざ”にはいまだに馴染めないが……
昨日から新札の発行。こちらもまだ靄のなか。輪郭さえ見えない。
靄のなかに樹々が見え隠れし、遠景の建物はその輪郭さえ摑むのがむずかしい。
朝の忙しい時間だからゆっくり愉しむわけにはいかなかったが、それでもなんだか得をした気分。
早起きは三文の得、という金銭になぞらえた“ことわざ”にはいまだに馴染めないが……
昨日から新札の発行。こちらもまだ靄のなか。輪郭さえ見えない。
2004.11.03 Wednesday
ハムスターのケージをつくる
あるオーナーの遊び心から生まれたものです。
「子供がハムスターを飼っていて、部屋のなかで放して遊ばせたいって言うんだ。ペットショップに売っているそれ用のケージは見た目がいかにもって感じで、どうも……ね。スマートな感じのものがあればいいんだけど」
というお話が発端でした。
2004.11.04 Thursday
手の止まることが
ブッシュが再選……
組織が大きくなり、民族、宗教、思想、政治、マネー、などなどの思惑が絡まり、さらにそこに歴史の時間が横たわり、となると、当然答えをひとつに絞ることはむずかしい。
が、それにしても、えっ、どうして!?
という感は否めない。
組織が大きくなり、民族、宗教、思想、政治、マネー、などなどの思惑が絡まり、さらにそこに歴史の時間が横たわり、となると、当然答えをひとつに絞ることはむずかしい。
が、それにしても、えっ、どうして!?
という感は否めない。
2004.11.05 Friday
目次を考える
目次について考えたことはありますか。
日本の場合、目次は本文の前に置かれていることが多く、ヨーロッパの場合は後ろが多い。
どちらが正しいということはありません。どう考えるかによって違ってきます。
判断材料としては本の内容が第一ですが、序文や跋文や口絵の有無、全体のボリュームなども関係します。それらを総合的に判断し、自分ならこの本はこう読む、こう形づくる、という編集者や制作者の考え方・理想が最終的な決断をするのです。
日本の場合、目次は本文の前に置かれていることが多く、ヨーロッパの場合は後ろが多い。
どちらが正しいということはありません。どう考えるかによって違ってきます。
判断材料としては本の内容が第一ですが、序文や跋文や口絵の有無、全体のボリュームなども関係します。それらを総合的に判断し、自分ならこの本はこう読む、こう形づくる、という編集者や制作者の考え方・理想が最終的な決断をするのです。
2004.11.06 Saturday
本の読み方
土屋さんの本、完成。これから梱包をする。
日程に関して予定通りといえば予定通りだが、通常の手の動きで行えば五日くらいで片付く最後の工程が、どの本の場合も十日くらいかかってしまう。それを見越してそれまでの工程を早めに進めるようにしているので、日程的に辻褄はあう。
疲労するとか、先が見えて安心してペースダウンするとかというのとはちょっと違う。
私の場合、本を読む場合もこれと似たようなことが起こる。
純文学(という言い方はいまでも有効か)か、ミステリーか、ファンタジーか、エッセーか、評論か、によっても若干異なるが、250ページ前後の本で終わり50ページを切ったあたりから、妙に読書スピードが遅くなる。
不思議なのだが、詩集の場合は上がることはあっても落ちることはない。
マンガの場合は最初から遅い。
これはそれぞれを愉しむための私なりのリズム。
なぜなのか。
これについては意識的に言語化せず、そのままにしている。おそらくこれからも。
日程に関して予定通りといえば予定通りだが、通常の手の動きで行えば五日くらいで片付く最後の工程が、どの本の場合も十日くらいかかってしまう。それを見越してそれまでの工程を早めに進めるようにしているので、日程的に辻褄はあう。
疲労するとか、先が見えて安心してペースダウンするとかというのとはちょっと違う。
私の場合、本を読む場合もこれと似たようなことが起こる。
純文学(という言い方はいまでも有効か)か、ミステリーか、ファンタジーか、エッセーか、評論か、によっても若干異なるが、250ページ前後の本で終わり50ページを切ったあたりから、妙に読書スピードが遅くなる。
不思議なのだが、詩集の場合は上がることはあっても落ちることはない。
マンガの場合は最初から遅い。
これはそれぞれを愉しむための私なりのリズム。
なぜなのか。
これについては意識的に言語化せず、そのままにしている。おそらくこれからも。
2004.11.07 Sunday
集中力に欠けております
昨日梱包した本を発送した以外何もしない一日だった。
午前中は現在住んでいるタウンのちょっとした集まりがあり、それに出席。
午後3時半に野暮用がひとつ入っていたため、時間が妙にこま切れになり、気温もとても11月とはおもえない暖かさのなかで、集中力に欠ける。
12月半ばくらいからぼちぼち始まるUさんの本の制作のためにも、Yさんの本の材料の手配をして、というようにてきぱきと準備をしたほうがよいのだが……。
集中力に欠けるときは仕事に関しては何もしないでおこう。
掃除、洗濯、料理と日常の生活をそつなくこなす(という言い方はなんか変だが)。夕飯に久しぶりにトンカツをあげる。小松菜、チンゲンサイ、カブなどの栽培した(してもらった)野菜が、この野菜高騰の折、とてもありがたい。しかも採れたては、美味い!
明日からはまた気分を新たにして、掃除洗濯……
じゃなく、仕事!
午前中は現在住んでいるタウンのちょっとした集まりがあり、それに出席。
午後3時半に野暮用がひとつ入っていたため、時間が妙にこま切れになり、気温もとても11月とはおもえない暖かさのなかで、集中力に欠ける。
12月半ばくらいからぼちぼち始まるUさんの本の制作のためにも、Yさんの本の材料の手配をして、というようにてきぱきと準備をしたほうがよいのだが……。
集中力に欠けるときは仕事に関しては何もしないでおこう。
掃除、洗濯、料理と日常の生活をそつなくこなす(という言い方はなんか変だが)。夕飯に久しぶりにトンカツをあげる。小松菜、チンゲンサイ、カブなどの栽培した(してもらった)野菜が、この野菜高騰の折、とてもありがたい。しかも採れたては、美味い!
明日からはまた気分を新たにして、掃除洗濯……
じゃなく、仕事!
2004.11.08 Monday
本の受け渡し
『忘れることのないように』(土屋繁子 著)
フランス装にグラシンを掛けて、黒のつよさを半調にし、同時に箔押し(3色)の光り具合も押さえ、上品な雰囲気に。
しかし写真に撮ると、手触りはおろか、グラシンが邪魔をして上記の調子も再現できないことがわかった。
それではあまりにもなので、グラシンを掛けるまえの様子も掲載しておく。
土屋繁子さんより、本が届いたとの連絡が入る。留守にしていたので、夕方折り返しお電話をする。
喜んでいただいているようでほっとする。デザインはどうしても好みの問題が大きいので、いつもひやひやのしっぱなし。
ブログで大きいことを言っていても、根は小心者なのである。
土屋さんとの会話のなかで、印象的な話しがあった。
フランス装にグラシンを掛けて、黒のつよさを半調にし、同時に箔押し(3色)の光り具合も押さえ、上品な雰囲気に。
しかし写真に撮ると、手触りはおろか、グラシンが邪魔をして上記の調子も再現できないことがわかった。
それではあまりにもなので、グラシンを掛けるまえの様子も掲載しておく。
土屋繁子さんより、本が届いたとの連絡が入る。留守にしていたので、夕方折り返しお電話をする。
喜んでいただいているようでほっとする。デザインはどうしても好みの問題が大きいので、いつもひやひやのしっぱなし。
ブログで大きいことを言っていても、根は小心者なのである。
土屋さんとの会話のなかで、印象的な話しがあった。
2004.11.09 Tuesday
できるだけ原始的な武器で
DTP、できないよりできたほうがいい。
というのは真実か。それは本をどう考えるかによって変わる。製本が本をつくることとは同義でないように、DTPが本をつくっているわけではない。
便利さというのは、そうではない状態から一歩移行したときに感じるもので、それに慣れてしまえば、便利でもなんでもない。
慣れるというのは大事なことではあるが、恐いことでもある。
分かってはいるけど、いつの間にかマヒしてしまうものである。
その人の能力といってしまえばそれまでだが、できるだけ少ない武器で、しかもできるだけ原始的な武器で、その武器の120パーセントの能力を引き出すよう工夫して戦うことのほうが個人的には性に合っている。
最新の武器なら10パーセントでもそれ以上ですよ、という人がいるが、そういう発想は力にものをいわせようとする発想と地続きだ、とおもう。
というのは真実か。それは本をどう考えるかによって変わる。製本が本をつくることとは同義でないように、DTPが本をつくっているわけではない。
便利さというのは、そうではない状態から一歩移行したときに感じるもので、それに慣れてしまえば、便利でもなんでもない。
慣れるというのは大事なことではあるが、恐いことでもある。
分かってはいるけど、いつの間にかマヒしてしまうものである。
その人の能力といってしまえばそれまでだが、できるだけ少ない武器で、しかもできるだけ原始的な武器で、その武器の120パーセントの能力を引き出すよう工夫して戦うことのほうが個人的には性に合っている。
最新の武器なら10パーセントでもそれ以上ですよ、という人がいるが、そういう発想は力にものをいわせようとする発想と地続きだ、とおもう。
2004.11.10 Wednesday
お便り
正式のHPができてから知らせようとおもっているので、このブログのことはお会いする機会があった数人の人にしか知らせていない。
もちろん、誰にも知らせていなくても、誰かに知られてしまう、というのがネットではある。
ということをブログをやり始めてから実感している。
もちろん、誰にも知らせていなくても、誰かに知られてしまう、というのがネットではある。
ということをブログをやり始めてから実感している。
| 1/3 pages | >>
- PR
- Selected Entries
-
- 本の個展 (11/01)
- もや (11/02)
- ハムスターのケージをつくる (11/03)
- 手の止まることが (11/04)
- 目次を考える (11/05)
- 本の読み方 (11/06)
- 集中力に欠けております (11/07)
- 本の受け渡し (11/08)
- できるだけ原始的な武器で (11/09)
- お便り (11/10)
- Categories
-
- その他 (1844)
- 本造りに関して (1308)
- 『ラブレター』制作 (10)
- 『書物の旅』革装本 (75)
- う〜む (273)
- お知らせ (40)
- ころな (1)
- サイクリング (160)
- シイタケ (3)
- スマホ (3)
- パソコン (34)
- ブログ (3)
- 印刷 (18)
- 運動 (6)
- 映画 (14)
- 園芸 (5)
- 音楽 (6)
- 家具 (3)
- 家具 (1)
- 家族 (48)
- 蕎麦や漱石 (6)
- 近代建築 (19)
- 言葉 (21)
- 個展関連 (45)
- 自転車 (46)
- 食 (56)
- 食器 (9)
- 選挙 (6)
- 挿絵本 (83)
- 鉄道 (3)
- 天気 (68)
- 道具 (4)
- 読書 (47)
- 函 (92)
- 美術 (227)
- 舞台 (9)
- 夢 (2)
- 友人 (72)
- 料理 (20)
- Archives
-
- April 2020 (2)
- September 2019 (1)
- April 2019 (1)
- March 2019 (1)
- February 2019 (1)
- January 2019 (3)
- December 2018 (3)
- October 2018 (7)
- September 2018 (4)
- August 2018 (7)
- July 2018 (21)
- June 2018 (21)
- May 2018 (19)
- April 2018 (26)
- March 2018 (30)
- February 2018 (26)
- January 2018 (28)
- December 2017 (23)
- November 2017 (26)
- October 2017 (30)
- September 2017 (17)
- August 2017 (21)
- July 2017 (27)
- June 2017 (28)
- May 2017 (30)
- April 2017 (28)
- March 2017 (28)
- February 2017 (10)
- January 2017 (4)
- December 2016 (8)
- November 2016 (4)
- October 2016 (5)
- August 2016 (2)
- July 2016 (5)
- June 2016 (9)
- May 2016 (11)
- April 2016 (30)
- March 2016 (18)
- February 2016 (23)
- January 2016 (31)
- December 2015 (31)
- November 2015 (30)
- October 2015 (31)
- September 2015 (30)
- August 2015 (31)
- July 2015 (31)
- June 2015 (27)
- May 2015 (31)
- April 2015 (30)
- March 2015 (31)
- February 2015 (19)
- January 2015 (31)
- December 2014 (34)
- November 2014 (30)
- October 2014 (31)
- September 2014 (29)
- August 2014 (31)
- July 2014 (31)
- June 2014 (30)
- May 2014 (31)
- April 2014 (30)
- March 2014 (31)
- February 2014 (28)
- January 2014 (31)
- December 2013 (31)
- November 2013 (28)
- October 2013 (31)
- September 2013 (28)
- August 2013 (31)
- July 2013 (31)
- June 2013 (22)
- May 2013 (31)
- April 2013 (30)
- March 2013 (31)
- February 2013 (28)
- January 2013 (31)
- December 2012 (30)
- November 2012 (30)
- October 2012 (23)
- September 2012 (28)
- August 2012 (31)
- July 2012 (31)
- June 2012 (30)
- May 2012 (32)
- April 2012 (30)
- March 2012 (30)
- February 2012 (29)
- January 2012 (31)
- December 2011 (31)
- November 2011 (30)
- October 2011 (30)
- September 2011 (30)
- August 2011 (24)
- July 2011 (1)
- June 2011 (22)
- May 2011 (31)
- April 2011 (31)
- March 2011 (30)
- February 2011 (28)
- January 2011 (31)
- December 2010 (32)
- November 2010 (25)
- October 2010 (30)
- September 2010 (31)
- August 2010 (30)
- July 2010 (34)
- June 2010 (30)
- May 2010 (31)
- April 2010 (32)
- March 2010 (30)
- February 2010 (28)
- January 2010 (31)
- December 2009 (32)
- November 2009 (32)
- October 2009 (31)
- September 2009 (29)
- August 2009 (32)
- July 2009 (32)
- June 2009 (29)
- May 2009 (31)
- April 2009 (31)
- March 2009 (30)
- February 2009 (28)
- January 2009 (31)
- December 2008 (31)
- November 2008 (30)
- October 2008 (32)
- September 2008 (32)
- August 2008 (33)
- July 2008 (31)
- June 2008 (31)
- May 2008 (30)
- April 2008 (31)
- March 2008 (31)
- February 2008 (30)
- January 2008 (30)
- December 2007 (34)
- November 2007 (30)
- October 2007 (31)
- September 2007 (30)
- August 2007 (29)
- July 2007 (31)
- June 2007 (30)
- May 2007 (32)
- April 2007 (32)
- March 2007 (31)
- February 2007 (28)
- January 2007 (31)
- December 2006 (31)
- November 2006 (30)
- October 2006 (32)
- September 2006 (33)
- August 2006 (32)
- July 2006 (30)
- June 2006 (30)
- May 2006 (32)
- April 2006 (30)
- March 2006 (31)
- February 2006 (29)
- January 2006 (31)
- December 2005 (31)
- November 2005 (31)
- October 2005 (31)
- September 2005 (30)
- August 2005 (31)
- July 2005 (31)
- June 2005 (30)
- May 2005 (31)
- April 2005 (30)
- March 2005 (31)
- February 2005 (28)
- January 2005 (31)
- December 2004 (31)
- November 2004 (30)
- October 2004 (30)
- September 2004 (30)
- August 2004 (31)
- July 2004 (5)
- Recent Comment
-
- 日曜日?
⇒ キタミ (09/12) - 日曜日?
⇒ 元少女 (09/10) - 日曜日?
⇒ 元少女 (09/10) - 日曜日?
⇒ キタミ (09/07) - 日曜日?
⇒ 元少女 (09/06) - 日曜日?
⇒ キタミ (08/29) - 日曜日?
⇒ 元少女 (08/29) - ノートルダム大聖堂
⇒ キタミ (04/24) - ノートルダム大聖堂
⇒ ykom (04/23) - ノートルダム大聖堂
⇒ キタミ (04/17)
- 日曜日?
- Recent Trackback
-
- 感情移入
⇒ オオクワガタ大型美形養殖技術マニュアル (11/12) - 脱ノウハウ
⇒ matsukatsu BLOG (12/05) - 掌のうえの記憶
⇒ ウィリアム・モリス情報ブログ (04/15) - 入山峠
⇒ 悠々バイシクルライド+{全車道に自転車専用レーン} (01/08) - 折り
⇒ booplog (11/08) - 習得することと習うこと
⇒ 生活日報 (06/23) - 前略、ご免下さい
⇒ 健康関連 (06/10) - 始まり
⇒ 日刊カタログ (05/09) - 春一番
⇒ the Chamber of Joker (02/23) - 文字が立ち上がってくる
⇒ 生活日報 (10/06)
- 感情移入
- Profile
- Search this site.
- Mobile