2020.04.23 Thursday

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    2005.08.01 Monday

    まず、数

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      「教わってはいけない」と一昨日書いたのだが、では僕の場合どのようにしたかというと。
      製本を例にあげて書いてみよう。
      ここでいう製本はいわゆる“くるみ製本”ではなく、革装の突き付け、そのスジの業界用語でいうところの“ルリユール”である。
      ただしこの言い方を通常僕は口にしない。日本とヨーロッパでは本に対する文化差があまりにも大きいため、この語句に本来の意味以上のものが付加されて使われているように思われるからである。
      今回の話は“くるみ製本”ではないよ、ということを伝えるために意識的に使っただけでそれ以上の意味はない。

      ではどのようにしたか、アウトラインを――
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      2005.08.02 Tuesday

      夏の実用的美術品

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        紅衣仙人うちわ

        戸田さんより“うちわ”をいただく。雲上の紅衣仙人から送られてくるゆるやかな風。浴衣を持っていないのが残念。浴衣があれば縁側に腰掛けて、束の間の風流人を演じられたのに(考えてみたら縁側もないが)。
        それにしても戸田さんの絵で扇ぐというのは、戸田さんの絵を好きな者にとってはこれはもう贅沢という他はない。

        あ、いい風。
        2005.08.03 Wednesday

        あー

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          先ほど、箔押しについて書いていて、正確に記述しようとおもったらどんどん長くなって、収拾がつかなくなってしまった。
          暑さに睡眠不足が重なり、思考がまとまらないためだ。
          今日は部屋から一歩も出ていないので、血の巡りも悪くなっているのだろう。
          『ジャンヌの涙』の全冊完成まであと少しなのに、蜃気楼にかすむ城のように、なかなかそこに辿り着けないもどかしさがそこに加わっている。
          学生時代、北海道を自転車で走ったときにも同じような感覚を味わったことがあるのを思い出した。
          道路はまっすぐで、遠くまでよく見える。ペダルを踏んでも踏んでも近づかない、あの奇妙な感覚。
          あー、北海道にも行きたいなあ!
          2005.08.04 Thursday

          眠い……

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            昨夜は2時まで仕事をしてベッドに入ったが、一種の興奮状態で寝付かれず、結局起きて4時過ぎまで仕事をしてそれからうつらうつら。
            普段どおり6時過ぎには目覚めてしまった。
            横になると1、2分で眠りに就けるタイプなので、こんなふうに眠れなくなることは滅多にない。ちょっとしたバイオリズムの変化だろう。

            それにしても今日は最高の暑さだった。
            基本的に除湿と扇風機なので、体がだるいということはないが、眠い。
            だがこういうときほど仕事がはかどるのはどうしてだろう。
            2005.08.05 Friday

            自己コントロール

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              外で仕事をしている人には気の毒なくらい暑い。終日エアコンはフル稼働である。
              アトリエ内は除湿と扇風機。2階のエアコンは昼間は30度の設定温度で充分すずしく感じる。
              夕方5時過ぎ、パンを買いに行く。往復20分歩いただけで汗が吹き出してくる。

              午後より『ジャンヌの涙』特別版のスリップケースの制作に入る。板ボールに内貼りをして現在切り出しの真っ最中。今日中に切り出しておいて、明日組み立ての予定。

              昨夜は5時間弱の睡眠。でもこれだけ眠ると最近ではものすごく眠ったような気になる。が、思考には冴えがない。
              ブログもなんだか纏まりに欠ける。
              そんなときこそ細かな自己コントロールが必要なのだが、言うはやすし、である。
              2005.08.06 Saturday

              『ジャンヌの涙』特別版

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                『ジャンヌの涙』特別版夫婦箱にしても、スリップケースにしても、本との隙間(遊び)はできるだけつめるようにしている。計算上は0.5ミリ以下の勝負であるが、板ボールや布や紙といった材料自体の振れ幅もあるし、断裁や当然組み立てるときの手の誤差もある。

                『ジャンヌの涙』特別版『ジャンヌの涙』の特別版は12冊。昨日のうちに切り出しは終わっているが、組み立てるまではいつもながら不安がある。寸法をまちがえて切ってないとも限らないわけで。それで1冊を先行して最後までやってみることにした。
                『ジャンヌの涙』特別版まえのように思わせぶりな(?)画像をアップしておく。全体像は納品後にアップの予定。



                残りをがんばって仕上げるとしよう。
                2005.08.07 Sunday

                雑然としています

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                  アトリエ内、雑然……

                  『ジャンヌの涙』特別版、今日中に余裕をもって仕上がる予定だったのだが……。
                  がんばれば日にちが変わる頃、終わるとは想うのだが……。
                  このブログをアップしたあと、コーヒーを飲んで、気力が残っていたらアトリエにこもろうとおもうが、無理は禁物である。
                  予備を用意していたから助かったのだが、実は昨日、おもわぬ失敗をしてひとつヤレをだしてしまった。魔が差したとしか言いようのない失敗で、ただただ呆然。このところの睡眠不足で思考力、判断力がかなり落ちているようである。
                  並行して普及版のほうは梱包の真っ最中。アトリエ内はいつもにも増して雑然としている。ものすごく仕事をしている気になってくる(笑)。
                  2005.08.08 Monday

                  雨の音

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                    『ジャンヌの涙』すべて完了し、梱包をする。
                    すぐ次の仕事に移ろうとおもっていたのだが、やはりちょっと気が緩む。

                    昼前から曇り出し、お昼を食べ終わるころ、短いがかなり激しい雨となる。打ち付ける雨の音をこんなにはっきりと聞くのはずいぶんと久しぶりだ。外に出て、全身ずぶ濡れになってみたいとおもったし、いくつかのサイクルツーリングのシーンが思い出されもした。
                    ベッドに子供といっしょに寝転がり、雨を眺めながら、なにかそんな話をしていたのだが、いつしか眠ってしまった。
                    2005.08.09 Tuesday

                    なんとなく楽しい一日

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                      今朝4時半、青春18キップをもって子供が大阪に向かった。
                      見送ったあと一眠り。
                      午前中、広岡さんより電話あり。仕事が一段落したので原稿を確認したのち送るとのこと。仕事で喉を酷使されたようで、ハスキーボイスになっていた。
                      小田切さんの『隣人』の再校をチェック。確認事項を発見。手紙を書く。フランス表紙のデザインレイアウトをぼちぼち考えはじめる。
                      先ほど有働さんがご子息の運転で仕上がった本を取りに来られる。1時間ほど談笑。日付が変わる頃、お家に到着される。無事帰られますように。

                      それぞれの時間帯にそれぞれの楽しいことがあった、そんな一日だった。
                      『ジャンヌの涙』の画像は明日アップの予定。
                      2005.08.10 Wednesday

                      『ジャンヌの涙』(有働薫 著)書影

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                        『ジャンヌの涙』普及版保護ジャケットを開くと……保護ジャケットから本体を取り出せる右、保護ジャケット 左、本本体

                        ジャンヌの涙』――
                        保護ジャケット(レンガ色の布装)には黒の題箋を貼り込んで金でタイトルや著者名などを箔押ししてあります。本そのものはジャケットから着脱可能です。
                        色調を抑えた保護ジャケットを開くと、白が一挙に広がります。江口さんによる黒のデザインが白を一層引き立てます。
                        ジャンヌの受けた神の啓示を、ジャケットを開くという身体的な動きのなかで少しでも感じ取ってもらえるとうれしい。
                        そんなことを考えながらつくっていました。

                        特別版スリップケース正面
                        斜めからの眺めスリップケース、本本体、開いた状態の保護ジャケット

                        特別バージョン(12冊)です。
                        スリップケースに収めました。保護ジャケットと同じ布装です。ただ箱にいれるだけでもいいのですが、題箋に白の縁取りをいれ、ちょっと余所行きの表情にしてあります。
                        画像はアップしてありませんが、箱の内側は模様のあるファンシーペーパーです。
                        フランス語の翻訳書もある有働さんに敬意を表してフランスのマーブル紙を使おうかとも考えましたが、手持ちのマーブルを合わせて見るとちょっと色調がきついようにも思い、断念しました。
                        実際に箱を組み立ててみると、少しきついくらいの色調のほうがよかったかなとも思いますが、好みの分かれるところかもしれません。
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