革とマーブル
発注しておいたマーブルが届いたので、二種類のカーフ革とマーブルの合わせ見本をつくる。
『書物の旅』B版別注仕様である。
いろいろ書こうとおもったけれど、画像のアップがなぜかなかなかうまく行かずもう日付も越してしまったようなので、とりあえずこんなところで。
てのひらの上
装飾デザインはある意味無限だが、無限という割にはそうそう新しいデザインが生まれることはない(とおもう)。
ある意味良質なものは出尽くしてしまっているといってもいい。
だからがんばってもお釈迦様のてのひらの上の孫悟空ほどのものだろう。
それに無限といってもそのデザインパターンはいくつかに分類できるだろうから、真の意味での「新」は本当はないのかもしれない。
ということで自分を甘やかすとおそらく「模倣」という結果を招き、そのことに自身気づくこともないだろうという最悪の結果が多くの場合待ち受けている。
この「模倣」に陥らないためには、結果はどうあれ「新」=「オリジナル」を求めつづけていくしかないわけで、それがおもしろいと言えば言えなくもないが、その渦中にいるとなかなかそんな余裕はないというのが正直なところである。
でもやるしかないわけである。
觔斗雲(きんとうん)!
てのひらの上 その2
本日もずうっと机にへばりついている。
線の一本も引けずにただじっと手許の紙を眺めている時間もかなりあり、自分の力ってこんなものだったのかと今更ながらにおもう。
あやうく落ち込みそうになるのを、目のまえの何十枚かの反故になった紙をしっかり見つめて、「粘れるだけでも才能よ!」とつぶやいて、すんでのところで持ち応えているといった状況。
それでもアップダウンを繰り返しながらもすこしずつ近づいているような感覚はある。
初め思い描いていたイメージからはかなり遠くへきてしまったが、それこそまさに「書物の旅」。
ゆっくりとでしか近づけない眺めというものだってある。
と、とりあえず言って、ガンバ!
てのひらの上 その3
昨日の時点で明るい兆しが見えたものの、それがすぐさま具体的なかたちになってはくれなかったが、それでも向かう先はそれなりにイメージできていた。
本日も朝からアトリエにこもり、アンテナをそちらに向け、白い紙をひたすら見つめ浮かび上がってくるのをじっと待つ。
やがて一本の線がどこからともなく顕れ……
線を見せるか面を見せるか、モザイクする革の色や種類によって若干の修正はあるものの、作図はほぼ完了(部分画像なので何がなんだか分からないとおもいますが)。
かなり気分が楽になりました。
さて明日は走りに行くか!
と思ったら雨……
うまく行かないものですね。
フレーム
朝からどんよりとした空模様。
午前中の予報は50%。
ギリギリもつかなと希望的観測でヒロセさんの工房へ。
わずかな距離(片道5キロ)でも自転車に乗るとほっとする。
ロー付けが終わりほぼフレームは形を成していたが、時間的にはまだ、まだ、まだ(え〜!)、楽しめそうである。
12時をすこし回った頃家に帰り着くと、1分もしない内に大粒の雨が落ちてきた。
さて明日の天気は?
『ゴールデンスランバー』
GW、みなさんそれぞれに楽しまれましたか?
今日のこの空模様では、止んでいる間にひとっ走り、という気にはなれず、僕の方は消化不良の感が強いです。
集中して取り組んでいたデザインの作図が一昨日終わり、スパッと気分を切り替えたかったので残念!
降られることを覚悟で出てしまえばよかったか、と多少後悔しています。
何度も空を見て、あきらめが悪いといったら。
そういう気分でしたが、食卓で『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎 著)を読み始めました。
鬱々とした気分で読み始めたのですが、そんな気分の者をも有無を言わさず引っぱってゆくこの娯楽ミステリーは凄い!
残り三分の一、深夜たのしませてもらおうとおもっています。
GW明けて
バサッ、とカサを広げて出張校正に出かける。
すこし季節が逆戻りしたような陽気。
道行く人を見ても戻っている服装の人が若干目につく。
二時間ほどゲラを睨みつつ印刷所で過ごす。
生まれて初めて(というくらい稀なことだ)印刷の値下げを打診する。
といっても今回だけの特例。
ある程度は快く(?)受けてもらえそうなのでありがたい。
感謝!
明日は印刷の立会い。
明日も天気はぐずつきそうだ。
雨もあがったことだし
雷鳴と激しい雨の朝。
やや小降りになったところで家を出る。
高田馬場で乗り換えを待っているときにはほとんど止んで、
「雨もあがったことだし、原宿から歩かない? 渋谷から行くのいやだろ」
若者二人の会話がすれ違いざま聞こえた。
なにかとても清々しいものがそこにあるような、そんな気がしたのはなぜだろう。
すこしうれしい気持ちを抱えて印刷所に着くと、一台目がすでに組みつけられていた。
よろしくお願いしま〜すと職人さんと挨拶を交わし、さっそく刷り出しをチェックさせてもらう。
微調整をしてもらい、あとは結果を祈るしかない(向こうもプロなのだから最後まで張りつかれても困るだろうし)。
夕方からは青空もみえて、何事も前向きに前向きに、ね。
再訪! のはずが……
自転車用のシューズを新調したのでその調整も兼ねてのワンデーツーリング。
知らない人のために簡単な説明をすると、自転車用のシューズにはクリートという金具をつけることができ、それによってシューズとペダルを固定することができます。
固定することによってペダリング時のパワーロスを少なくすることができるのですが、このクリートの取り付け位置が大事で、2、3ミリの位置の違いで膝が痛くなったりするのでやっかいです。
走りはじめてすぐに違和感を感じたが、シューズそのものからくるものかもしれないので取り合えず20キロほど走ってみる。
前後位置をわずかにずらす。
多少よくなったのでそのまま相模湖まで走ってみると、右膝に痛みが。
こりゃまずいということでまた微調整。
しばらく走ると膝の痛みがなくなったので一安心するも、足の親指が締め付けられるような違和感。
3本あるベルクロの締め付けを調整しても改善されない。
シューズそれ自体との相性がわるかったかもしれないので、足を慣らすしかないかななどと思いながらペダルをまわす。
なので風景のほうにあまり神経がいかない。
唯一撮った写真が以下のもの。
今回は十数年前に訪れた厳道峠を再訪するつもりできたのだが(そのときは20センチほどの積雪の峠越えだった)、右足の親指にかなりのストレスが溜まってきたので、その手前数キロの地点で引き返すことを決めた。
とは言うもののストレスは痛みになり、ペダルを踏むごとに強まっていく。
高尾まで戻ってきたところでとうとう我慢できなくなり、道端に座り込む始末。
クリートの前後位置は大丈夫なのでもしかしたら左右の位置か。
というのも旧シューズのときに体が覚えている足の動きと若干異なる。
3ミリほど左右の位置を調整する。
と、あ〜ら不思議、手品のように痛みが消えた。
と、まあ、冴えないサイクリングにはなったが、体と自転車の関係は実におもしろい、ということを再認識した一日となった。
本日の走行距離:137キロ
忙しい人
DVDやビデオで早送りして映画を見る、そんな器用な生き方は僕には到底できません。
早送りして浮いた時間を活用する、そんなスマートなカッコイイことできるわけないじゃないですか、僕に。
早送りしても構わない映画が多いのも事実ですが、見るならば始めから終わりまでベッタリ見てしまいますね、僕は。
忙しい人に言わせると「おまえのような生活ならそれもいいけど、オレのように忙しい人間はポイントをパパッと押さえて、情報を整理しないとダメなんだ」ということらしいけど、まあ、人それぞれですね。
情報の世の中です。
がんばってくらさ〜い。
でも虚しくないかぁー。
人それぞれですから。
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